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SCULPTURE (2002.08.29掲載)

アメリカから輸入したBeer Beer & More Beer製のSculptureという名前の醸造装置です。日本未輸入だと思いますので、紹介させて頂きます。

本体の全体像です。

オプションのステンレススタンド、デジタルコントロールユニットを付けました。1番上がマッシュタン。2番目がホットリカータン。左側の3番目がボイルケトルです。画像では写っていませんが、ホットリカータンにヒートエクスチェンジャーという銅のコイル(インマージョンチラーのようなもの)を入れて加熱し、ここからウォートをマッシュタンのスパージングリング まで循環させてマッシングするいわゆるRIM式の装置で、温度はデジタルコントローラーで制御されます。(使用時にはホースとポンプによるパイピングが必要です)
コントロールパネル部です。

ここで数値を入力してマッシングの温度をコントロールします。名板があり自分のの名前が入っていました。実力とは別に上手くなったかのように錯覚します(笑)。
ホットリカータンのバーナー&制御部です。

コントローラーに入力した 数値により、自動的にバーナーに点火したり消したりして、ウォートの温度を一定に保つ優れものの機構です。
最後の片付けのときは、マッシュタンをこのように傾けることができ、非常に容易に使用済みのモルトを取出すことができます。


手造り自ビールを追求した結果が、醸造装置にたどり着くと言う、ちょっと矛盾したような状況になってしまいました。但し諸先輩が言われているようにこれを使ったからと言って、うまいビールが出来るとは限りません。

鹿児島県 F様 より投稿いただきました。


●コニカルファーメンターとクーリングシステム(2002.08.14掲載)

Beer, Beer & More Beer http://www.morebeer.com/
のコニカルファーメンターとエクスターナルクーリングシステム。
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本日やっとファーメンターが到着しました。ペルチェ素子という電気を流すと温度が下がるのを利用した冷却システムです。
これをファーメンターの外側につけて、周囲を断熱のスポンジで覆ってあります。これがまた、そのスポンジの裁断のアメリカライクなこと!日本は手抜き零細企業でも、まだマシなものを作るでしょう。ただいつも思うのは、なぜかアメリカ人は溶接が上手いです。平均的レベルで、かなりきれいに仕上げますので、その辺のギャップがまたおもしろいところです。このシステムですと、クーリングジャケットのような二重構造にしなくて良いので、もし作ろうと思えば、簡単にできるでしょう。
(2002.03.27)
−−−
さて、3/31に仕込んだゴールデンラガーを現在 External Cooling System の Fermenter で発酵させています。
春とはいえ、鹿児島は日中の気温が24℃くらいで、とてもこの装置無しでは、ラガーの仕込みは出来ないと思います。ただ、ペルチェ素子からの発熱を冷却するためのファンの音がすさまじく、終日耳鳴りがしていますが、これも出来上がりのことを思って、ひたすら辛抱の毎日です。1次発酵終了後は、中身をケグに移し(冷蔵庫で保管)、次の仕込みに備えるつもりです。槽内は13℃に維持されイースト添加前に酸素を供給しましたが、ボンベが満タンでなく、15分くらいでなくなってしまいました。しかし現在は微弱ながらエアーロックからガスが出ていますので、一応順調のようです。
(2002.04.02)
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さすがに鹿児島は暑いのか、Beer...で購入したFermenterが指定温度(Lagerの12℃)まで下がらなくなりました。着いてすぐこの状態が発生しましたが、これはペルチェ素子がショートしてオシャカになったようで、さっさともう少し効率が良いペルチェに交換しました(ペルチェの大きさは4cm四方の非常に小さい板状のモノです。これで5Gal冷やそうと言うのですから、かなり無理があるかも知れません)ところが、最近ではこれでも冷えなくなり、ついに空いている適当なスペースが玄関しかなかったので、ここにクーラーを設置、Fermenterを移動させたところ、やっとまともに冷えるようになりました。

(3枚目の写真は、)先ほど仕込みを終えた若ビールに酸素を供給しているところです。サイトグラスをつないで終るとこれごと外します。この方式は雑菌のコンタミの機会が減少できるので結構気に入りました。
(2002.06.17)
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先ごろ到着したばかりのBeer,Beer & More Beer のSculptureという醸造装置を使っています。日本初輸入と思いますので、近くご覧に入れたいと思います。
(2002.08.14)
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鹿児島県 F様 よりいただいたメールを一部掲載させていただきました。


●ファルスボトム(2002.04.08掲載)
板厚t=1.0のステンレス板、穴径2 ピッチ8.0で作成しました。
ピッチが大きいように感じられるのですが、これでも穴の数は約930個もあり穴を開けるだけで電ドル使用でまるまる2日かかってしまいました。ドリルの刃も3本あの世行きです。
穴あけの後、丸く切って整形に1日。全身筋肉痛です。
北海道 I様 より投稿いただきました。


●冷凍庫用温度調節器(2002.03.25掲載)

冷凍庫購入に向け、温度調節器を自作してみました。
海外通販で見たことのあるようなアナログのサーモスタットです。
秋葉原の坂口電熱 http://www.sakaguchi.com/ というパーツ屋さんにちょうどよいサーモスイッチ(0℃〜40℃)がありましたので、その他諸々パーツ&ケースを年末に購入し、このたびようやく組み立てました。
回路図はこちらです。

15年ぶりの電子工作は楽しかったです。

東京都 T様 より投稿いただきました。

投稿者および当店から補足
電気部品や配線は定格(AC100V**A)に注意して選定してください。

部品選定ミスや半田付け不良では、発火や感電の恐れがあります。
製作はあくまでも自己責任でお願いいたします。


●フィッティングのはずしかた(2002.03.09掲載)

お知らせ:都合により、当面掲載を見合わせます。(2002.03.12)


あわせて、参考になるホームページも紹介していただきました。
Sabco http://www.kegs.com/
樽や樽を加工した鍋、醸造システム等の販売

Pico-Brewing Systems, Inc.
http://www.pico-brewing.com/installs/installs.html
小規模Brewery向け醸造設備等の販売


●ビアエンジン(2001.11.22掲載)

全景1
全景2
メカ部
全部品
ピストン
ラベル

今回は"ビア・エンジン"(ハンドポンプ)です。
カスクコンディションの"リアルエール"をサーブする為の物で、リアルエールは、まだ日本では、あまり一般的では在りませんが、"自家醸造ニュース"でお馴染みの日塔さんを始め、熱心なファンが存在しており、そう言う意味では、ハンドポンプも、これから日本でも人気の出るアイテムかも知れません。(海外では昔から親しまれている物ですが・・)
ハンドポンプの詳細は、一言で言えば、手動の井戸ポンプとまったく同じ動作原理で、正にビールを"汲み上げる"と言った表現がピッタリです。写真の物はシリンダーがハーフパイントサイズの物です。リアルエールは炭酸が非常に弱めで、適温も、少し高めの温度で楽しむ物ですが、ポンプの動作原理上、常にポンプ内にハーフパイントのビールが在り、この部分のビールは温度、上がり放題・炭酸抜け放題・・と、なりそうで、回転の悪い店では、他の客がオーダーした直後・・または、一緒に来ている友人に一杯勧めた後に自分が注文・・(せこ過ぎるぞ)すると、良いのかも知れませんが、回転の悪い店では、リアルエールなんて扱い切れないので、余計な心配でしたね。

神奈川県 吉川様 より投稿いただきました。



●マッシングのモーター化について教えてください(2001.11.18掲載)

みなさん、こんにちは。
ビールを「飲む・造る・反省(思ったのができない+飲みすぎで2日酔い)」の3拍子そろった楽しいビール生活をしています。
現在ロータリングをアドバンスさんのマニュアルに従いサイフォン式でコップにとった麦汁を手でもどしています。これを「ポンプ」などで「モーター化」したいと思っています。
そこで皆さんはどのような「設備(ポンプの種類、吐量の制御など)」でやられているのか教えていただきたくよろしくお願いいたします。

東京都 桜井様 より投稿いただきました。

以下、返信を掲載します。


返信1 (2001.11.29掲載)
鹿児島県 川辺様

鹿児島の川辺といいます。アドバンスさんのページで見ました。ロータリングのモーターポンプ化はRIMSと言うらしく、先達の例がありますね。小生も国産モーターでやっています。
上記のHPの「ステップアップ講座」にアップしてはあります。その後改善した部分もあるのですがデジカメが不調でそのままです。モーターは構造上、2種類あり、横長タイプは市販のライトコントロールで回転数調整が可能です(2つ使っています)。少々経費は掛かりますが、作業量が激減しました。来週にでも整理しなおしてアップしましょう。先ずはご一報まで。(道具や原料のアサヒモルトは取り寄せるのですが、仕込に取りかかるにはキアイが必要ですね。そろそろやろうと思います)

追伸
今朝、ポンプページ内容を追加しました。
HPは作ってみたものの更新は何かトリガーがないと億劫です。桜井さんのメールで「その気」が出ました。参考になれば嬉しいです。
ポンプが1万円。高いと思い、春から手作りに挑戦してました。980円の電動灯油ポンプのパーツでやりました。ネックは高温対策でした。80度Cで回すとペラが変形したりジョイントが緩んだりでした。あれやこれや考える楽しみも有りましたがビール道用には実績のあるメーカー品を買いました。ポンプAはロータリングとその後の煮込み鍋へのポンプアップに使用。ポンプBはスパージング用(Aでポンプアップ中に80度Cのヤカンの湯をマッシュ容器へ補充。バチャバチャやらなので酸素混入が防げると思います)。神奈川の吉川さんも書いておられましたが、設備拡充が「美味しいビール」に直結するわけではありません。でもあれこれ揃えるのも楽しいですね。「女の宝飾品に比べたらオモチャだよ」と家人をなだめてはいますがオカンムリです。


返信2 (2001.11.29掲載)
神奈川県 吉川様

始めまして、吉川と申します。アドバンストブルーイングの"こんな道具使っています "の質問について、微力ながら、お答えします。
ポンプについては、耐熱性が80℃以上で、機械油や粉塵、等が流出しない物で、あれば大抵使用できます、一番多く使われている物は、温水対応のマグネットポンプで、本体が樹脂製ですが、大体、80℃〜90℃位の温水まで耐える事ができ、マッシングには十分です。流量ですが、5ガロン仕込みでは、毎分3〜6リットル位の物が使い易く、10〜15ガロン仕込みで毎分10リットル位の物を選びます。例えば、5ガロンで10リットルクラスを使うと循環が強すぎて中々濁りが取れません。もし、このクラスを使うならポンプの出口にコックを付けてマッシングの終盤の方で、少し絞ると良いです。
それと、ポンプを使うマッシングでは、ロイタータンは、出来るだけ、2重底タイプの方が良いです、銅管スリットタイプより、この部分の流速が低いので、詰まりにくく、又、澄んだ麦汁を取り出し易い為です。それに再加熱も、そのまま出来ます。
銅管スリットタイプですと、加熱方法は加熱コイル式か差し湯か、デコクションの様に一部を取って少し沸かして戻すか、しなければなりません。
加熱コイル式はインマージョンチラーのミニチュアを作り、ポンプの出口とマッシュタンの間の配管上に入れておき、小さい鍋に湯と、このチラーを入れておき、コンロに乗せて、温度が下がったら、コンロを点ける・・・とやります。鍋は小さい片手の物で良く、それに合わせた、銅管長さ2〜2.5mで可愛いチラーを作るのです、コンロの火でチューブが焼けないようなデザインにしてください。
尚、マグネットポンプは、イワキのMDシリーズや三相電機のPMDシリーズそして、勿論、海外のホームブルーショップ等で売られている物が使えます。以上です。参考になるかどうか判りませんが・・・

追伸
すいません、マッシングの所の話だけで、肝心のスパーシングの湯の制御の部分が抜けていました。私の場合、オムロンのフロート無しスイッチと言う物で水位を制御しています。これで、スパーシング用の湯の為のポンプ(つまり2台のマグネットポンプ)と、それ用の電磁弁を制御しています、他にも方法はありそうですが、私の場合は、これで、制御しています。参考までに、マニュアルのコピー(・・と言ってもチラシのような物ですが)を送ります。参考になれば良いのですが・・


返信3 (2001.11.29掲載)
滋賀県 田口様

まだ数バッチの初心者ですが、面倒くさがりのため手動ロータリングは2回やったけで、3回目からポンプ化しました。
三相電機製マグネットポンプ(PMD−0411B)で毎分5Lの揚水量です。まだ製造している機種かは不明ですが、3000円程度で入手しました。多分旧製品の在庫処分ではないかと思います。この手の物は探せば安いものが見つかりそうです。
流量調節は水道配管用のボールバルブ(約1700円)を使っています。クリップでチューブを挟んで流量調節するより、完全に止めたい時に直ぐ止められますし、微妙な調節ができるのでgoodです。


●IH_RIMS(2001.11.11掲載 ^^)

RIMS全景(左)/加熱コイル(右)
マッシングタン(左)/コニカルセット(右)
コニカル裏(左)/コントローラ(右)
以下、仕込み中の写真

また、やってしまいました、うすらデカイ道具の登場です。
マッシング用の道具で "RIMS"(Recirculating InfusionMashing System) とも呼ばれています。日本式に訳せば、循環抽出糖化槽となるのでしょうか・・要するに、勝手に、マッシングしてくれる道具です。循環用のポンプと保温用のヒーターと抽出用のロイタータンの組み合わせで出来ています。今回の物はスパーシングも自動でやるための蓄湯式の湯沸機とマッシュ・レベルセンサー付の物です。

この道具は以前は保温用のヒーターがホットプレート式でマッシュタンの下から加熱していましたが、今回からIH式の加熱コイル仕様した所、非常に正確な温度管理が出来るようになりました。(比例制御でない温度調節器でOK)
コイルはアウトドア用の0.6mm厚しかないペラペラのフライパン(直径16cm)の中に銅管を2Mほど、蚊取り線香状に巻いて入れてあります。0.6mm厚しかない磁性ステンレス(磁石が付く)が発熱するので、電源を切れば、直ちに加熱が止まり、余熱が全く在りません。IH(電磁調理器)は1400Wの物で、発熱容器と銅管を密着させる為に銅管が、ひたひたに、なる位の少量の水をいれています。加熱コイルの入り口と出口の温度差は3℃です。(毎分4gで循環時)5ガロン仕込み用マッシュで1分間に1℃の上昇率です。万一、循環がスタックしても、加熱容器とコイルの間に水が在るので、焦げ付きません。私は2ステップ・インフュージョンで、何時もやりますので、50℃=>64℃とか、64℃=>77℃と言うように、大きく温度を上げる場合は時間短縮の為にガスコンロ併用です。写真のように、放射状スリットの2重底ですから、直接加熱もOKです。
マッシング及びスパーシング中はやる事が無く、機械まかせですが、気になるYield(収率)は、平均67%前後です。

最後に・・これを使うと楽だ、と、言うだけで、"味"は、別の問題と言うことを、お忘れなく・・・・・
神奈川県 吉川様 より投稿いただきました。



●コニカルタンクconical_tun(2001.09.16掲載)
なんか・・予告編まで出して頂き、段々大げさになってきましたが、耳寄りな、話なので、どうか、お付き合いください。
予告編の写真を見た人は、すぐに判ったと思いますが、洗米機を流用した、ステンレス製コニカルタンクです。"何処が耳寄りなのか?"と言うと業務用洗米機の中古品は大体7〜8000円位の相場で手に入ります。(試しにヤフーオークションなどで "洗米"と入れて検索して見て下さい)付いている部品を全て外した物が写真の真中に写っていますが、どうです ? かなりナイスな形状でしょう?
これが7〜8000円ですよ、ここまで出来ていれば、あとは日曜大工のレベルでも、完成しますよね、空冷の場合は、このまま使えますし、私の場合は、足を取り(チョット勿体無いですが)ウォータージャケットを溶接して、全水冷式にして見ました、(写真左)
最初、完全に一から作っていたのですが(写真右)洗米機を見てから、なんとなく、こちらが気にいってしまい、途中で止めてしまいました。
皆さんの中でも、"コニカルにしたいけど、海外通販でも結構な金額だし作るのも大変そうだから・・"と、諦めていた人も、これなら、やって見ようかな・・と、なりませんか? こう言った物を上手く利用して、皆で、プロも真っ青の美味いビールを作ってしまいましょう。
補足
水冷コニカルの下にドレンバイプが見えていますが、バルブが付いていません、これは、"付けられない"のです。すでにコニカルを使用しているユーザーは、判っていますが、たとえコニカルと言えども、バルブを開けるだけで、全ての酵母が取り除ける訳では無く、堆積していた斜面近くのイーストは出て来ないのです。そこで、一度バルブを閉め、堆積していた斜面のあたりを木槌で軽くコンコン・・と叩いてから、またバルブを開ける・・となります。しかし、水冷では、ジャケットが在る為、叩くことが出来ません。最初から斜面に溜めない配慮が必要になります、ドレンパイプに6cm位の長さのホースで500cc位の容器を繋いでおき、斜面でなく、そちらに溜めます、一次発酵が終わったら、ホースをクランプで潰しておき、その間に容器を別の物と交換します、外したイーストの入った容器は、そのまま軽く栓をして冷蔵庫へ・・・・キャッチタンク式です。
神奈川県 吉川様 より投稿いただきました。@_@

当店注釈:コニカルタンク=シリンドロコニカルファーメンター(円筒形+逆円錐形の発酵容器)=沈殿した澱を任意に抜き取ることができる発酵容器です。


●洗米機(予告編) (2001.09.10掲載)
業務用洗米機ですが、何になるのでしょうか?


●製麺機改造 !! 電動アジャスタブルローラーミル
(2001.09.09掲載)
ベースは自家用製麺機です。"小野式T型"と言う昔から在る製麺機のローラー部分を利用しています。
当然、製麺機なので、ローラーはアジャスタブルですし、両方のローラーが回転しますので、実に、都合が良いです。最初、ローラーに"ローレット"(ギザギザ)を入れませんでした。これなら、製麺機に戻せるので、ミルだけで無く"麺も打てる"と自慢してやろう・・・と、したのですが、これだと麦芽が、上手く
ローラーに食い付いてくれませんでした、仕方なくローラーに旋盤で、ローレット加工を入れましたので、ミル専用になってしまいました。電動化するに当たり、回転数などの資料は、ありませんでしたが、大体、手動で40〜60rpm位ですので電動なら120rpmくらいで、良いだろう・・・・と思って回転数を決めました。
肝心の性能ですが、はっきり言って、"抜群"でした。
スピードは麦芽1kgあたり1分で挽いて行きます。挽き具合もローラーギャップが 2mmで、中身が5〜6個位に割れています。殻の損傷は殆どなく、始め挽いて出て来た物が、殻のままに見えて、"あれ・・上手く挽けてないのかぁ・・・・"・・・と、錯覚した程でした。ホッパーが1.8kg仕様で、少し小さいので、5kg仕様位に大きく作り直す予定です。麦芽を入れたら"スイッチポン"で終わりなので、物凄く楽です。

神奈川県 吉川様 より投稿いただきました。^^


●ウォートエアレーター(2001.06.05掲載)
ウォートエアレータ(ウォートに空気をとけ込ませる器具)

ケグ大全のワタルさんが、醸造小道具で紹介されているエアレータを作ってみました。


材料はアドバンストブルーイングさんからラッキングチューブを購入する際に、長めのものを注文して切断した銅管です。
ポンプで空気を送り込むものと違って作り方、使い方は簡単ですし、費用もかかりません。殺菌もサイホン用のシリコンチューブと一緒に煮沸できます。サイホンした後の発酵容器を振って空気を含ませる方法に比べると体力的には大変楽です。
とりあえずエアレーションをしてみよう、という場合には最適だと思います。

山梨県 N様 より投稿いただきました。


●ワインフィルター (2001.05.20掲載)

東京都 舘野さんが Grape and Granary から個人輸入したワインフィルター(WF27-10#)です。〜私も欲しいです(相澤)〜

使ってみての感想
定格は115V・60Hzですが、そのまま使えます。
今回は、ワインに使用しましたが、ビールにも使えます。酵母臭と酵母のコクが無くなり非常にスッキリします。当然ですが、非常にクリアーになります。

今回は、6ヶ月掛けて2度の澱引き後に濾過したので、1ミクロンの濾紙で一発濾過で終了でしたが、通常は5or6ミクロンの粗濾過をした後に1ミクロンで仕上げるようです。

部品数が多いため、準備段階での殺菌が少々面倒(もう1本 手が欲しい)。また、濾紙部分と濾紙から漏れ出た液体を受ける皿部分が、終始露出したままなので、少々気になります。

1.セットの内容物(説明書を写し忘れました)
2.稼働中の濾過システムです。
左下の手は、漏れ出たワインをペットボトルで回収してるところです。(右のカーボーイが濾過前で、左が濾過後になります)
3.濾過中の濾紙部分のアップ。
濾紙サイド部分から漏れ出てます。
濾紙の下は漏れ出たビールの受け皿で、チューブが接続されてます。(泡立ったチューブのドアップ)
  
4.濾過後のワインがチューブから出てくるところです。
フィルターを通った後のワインは、ポンプの衝撃と濾紙の影響で、溶存炭酸ガスが気化し、泡だった状態になりますが問題ないです。

●川辺さんの自作道具集 (2001.05.14掲載)

鹿児島県 川辺さんの自作道具集です。

流量調節器
シリコンチューブを挟んで糖化液の流量を調節。 
槽用機材「エーハイム水中フィルター」の固定部品。

(当店注釈:マッシングで使用します)
ヒータ
化学用機の投げ込み式電気ヒーター。
1kw・ステンレス製。

(当店注釈:マッシングで使用します・・これ欲しいです)
冷却蓋
麦芽液を冷却中に埃を防ぐ蓋。ステンレス製が良。
チラーやラッキングチューブをセットしたまま蓋が出来るように切り欠いておく。
中央の小穴は視認や撹拌子挿入用。通常は円盤でカバー。

サイホンキセル
煮沸鍋から発酵タンクへ麦芽液を移す際、サイフォンシリコンチューブ用の液呼び込み小道具。
シリコンチューブが密着挿入出来る内径のパイプ。口にくわえて吸込む。
テルモのプラ注射器2,5ccのシリンダーを流用。内径をリーマーでテーパー状に広げる。
糖化糟
ステンレス内釜のウオーターキーパー。
容量15リットル

◎ステンレスなのでポリ臭がしない。
×5ガロンパッチには容量がギリギリ。
 液温上昇には投げ込みヒーターが必要。
 ロータタンには銅パイプ式を使用。
ビールサーバ (1)
飲みたい時に飲みたい量を飲めるサーバー。
コーラ用ステンレス容器(ケグ)と炭酸ガスボンベを内包した簡易冷蔵庫。

冷却系は小型冷蔵庫から取り出してセット。
容器はベニア板とスチレンフォームで構成。
ケグ用品は海外ショップから個人輸入。

ケグ等を含む総経費50k円。
ビールサーバ (2)
注ぎ口(フォーセット)は分解して定期的に洗浄が必要。
左側はデジタルサーモ。
ビール温度設定が楽。
ビールサーバ (3)
3ガロンケグをセット中。



●カウンターチラー乾燥機 (2001.02.22 掲載)

アドバンストブルーイング製カウンターチラーを使用しています。
使用後ホース内や銅管内がなかなか乾燥しないので錆(緑青)など防止の為に作成しました。・・・(写真 上)

使用方法
チラーの銅管およびホースに接続し「ファン」をまわす。
暖かい部屋に置き約24時間で乾燥完了します。

製作材料
1)ペットボトル(他種でも出来ると思いますが商品名「森の水たより」はベストフィット)
2)パソコン用冷却ファン(8cm)秋葉原のジャンク屋などで500円くらい
3)ホースジョイント(三股)ホームセンターなどで180円くらい
4)ファン用電源(12V直流)

製作方法
1)ペットボトルの胴部分を切断する。(この切断する長さが重要でちゃんと美しく出来るかの鍵です。何度かチャレンジしてください)・・・(写真 中)
2)ペットボトル内にファンを入れ(電源コードをファンのねじ穴から外に出しておくと仕上がりがGOOD)ファンの周りをライターであぶってペットボトルを収縮させる。・・・(写真 下)
3)ホースにガムテープ等を巻きペットボトルの飲み口と径を合わせていれる。
4)ホースの先にホースジョイント(三股)を付け、チラーの銅管・ホースに接続する。
5)電源(12V直流)にファンの電源コードを接続し完了。


長所
制作費が約680円(電源費用は除く)と安い。
工具がはさみとライターで出来る。
短所
風力が弱く乾燥に24時間くらいかかる。
2000年2月、東京都 桜井様 より投稿いただきました。


●遠心式ウォートチラー (2001.02.17 掲載)

ウォートチラーは本来カウンター式が良さそうですが、殺菌が少し面倒ですので、なにか良い方法は・・・と考え、インマージョン式と同じように銅管剥き出しのデザインです。殺菌は煮込み鍋に入れてやります。ワートは菅の中を通ります。冷却は銅管コイルより2回りほど大きい円形の容器(大型ごみバケツを連想して下さい)に大量の水と氷が入れてあり強力な水中ポンプで渦を巻いていますこの中にコイルをセットしておきます。水温は2度で勢い良くコイルの内と外を回りコイルを冷やします。氷は製氷機で作った物を使用。

利点は、1)殺菌が楽、2)入り口から出口まで全部2度なので、もしかしたら、すごく強力かも、一発でラガーの適温まで、下げられるかも知れません。
欠点、1)とにかく、おおげさ、2)誰でも出来る訳にいかない。
普通の家庭で出来るアイデアでないのが、申し訳ないです。


ワートチラー本体について・・・
添付した写真の通り、ビール樽のガイド容器の中間にコイルがセットされています。ガイド容器はカウンター式で言う外側のホースに該当します。違うところは、コイルは取り出し自由で煮込み鍋で殺菌された後、ここに、セット出来ることです。真中の水中ポンプの下に外側から冷却水を取り込む穴があり、樽の外側の下(元の取手の部分)から吸い込んでいます。運転中の写真を見て頂ければ判りますが、チラーの入った容器の水が、かなりの勢いで渦を巻きながら、毎分70リットルの勢いで外側容器に溢れ出しています。本番では、外側容器に30Kgほどの氷が入り、溢れ出した水は氷の間を通り冷却され、また下の穴から中に入って行きます。約80リットルの氷水が毎分70リットルの勢いで循環している訳です。ポンプの下には万が一、氷を吸い込んでインペラーが破損しないようにステンレスの金網が付いています。 遠心式と言いましたが正確には渦流式でしょうか・
・・

2000年2月、神奈川県 吉川様 より投稿いただきました。


●醗酵容器用の殺菌灯 (2001.02.17 掲載)


醗酵容器用の殺菌灯です。ご存知Cクラスの紫外線を撒き散らす蛍光管です。私は樽詰派なのですが、(ビン洗いやプライミングが面倒なので・・・)。皆さんのようなケグではなくキリンの樽を使っています。サッポロやサントリーの樽はバルブは緩んでも外す事が出来ませんが、キリンはバルブが取れ、手は入りませんがカーボイブラシで洗浄できます。2次醗酵容器にこの樽を・・・と考えた時、手は入らないしカーボイのように透明で汚れが見える訳でもないし、なにか良い手は・・・と思って作りました。道具に頼らず、経験と勘と人海戦術でビールを造っている人に見せたら、こんな物が無いと作れないのか !! と怒られそうな "ブツ"ですが・・・・

長所
1)水で容器をキレイにした後、15分ほど、容器に吊るしておけば、殺菌完了で塩素系やアルコールはいりません。2)容器だけでなく、そこにある "空気"も殺菌できるので10ガロン容器で5ガロン仕込むなど、空間が増えても、少し安心。
欠点
1)殺菌力を落としたくなかったので、蛍光管剥き出しの為、取り扱いがデリケート。2)光物の為どんな容器にも使える訳では無いです。単純な形の容器にしか使えずケグの場合、中にパイプがあり、そこは殺菌できません。3)目に悪いらしい・・・

まあ、ジョークグッツと思って頂いてかまいません。光物は過信すると危なそうです。


試作の際、あちこちのHPからコピーして来た、グラフや資料の一部です。


紫外線の波長
単位 nm(ナノメーター)
波長10〜400nmの範囲のものを紫外線と称しており、その波長により真空紫外、UV-C、UV-B、UV-Aに分類されます。
UV殺菌灯は、UV-C領域の253.7nmを放射するランプです。

殺菌灯の殺菌作用
紫外線は、それぞれの波長の長所にあった使い方をされています。観賞魚や食品、医薬、電子工業には253.7nm.の波長の殺菌灯が多用されています。微生物はこの紫外線を照射されると、核酸(DNA)が破壊され、複製機能を失います。

ランプは、波長が253.7nm.のオゾンレスランプです。
コストパフォーマンスに優れたGLランプ(寿命は約3000〜4000時間)と、高純度石英ガラスを使用した高出力ランプ(寿命は約7000時間)の二種類に大別されます。ここで述べている寿命とは、新品時の60%以上の性能を維持できる時間です。GLランプは寿命が過ぎると急激に殺菌力が低下します。紫外線透過ガラス製ランプ(GL管)は使用開始時から透過率が75%程度で、しかも使用後2000〜3000時間でソラリゼーション(紫外線によるガラスの劣化)により、透過率が約50%までダウンします。ガラスだけでなく塩ビやアクリルも侵されます。(ずっと点けっ放しの場合です。15分とか、30分などの使い方では、問題ないです。このあたりの問題は塩素系とステンレスの関係に似ています。)石英ガラス製ランプ性能が良いのですが、えらく値段が良いです。

ランプの殺菌能力はW数ではなく、殺菌率で表されます。殺菌の試験には大腸菌がよく使用されます。ランプ表面から何cm離して、何秒間で殺菌できるかを観察する方法です。添付した、データ1の表は5Wのランプを20cm離して、30秒間の時の物です。
一般的には10Wの物を使用した器具を見かけることが多いです。(床屋などの道具入れなど)

効き目の範囲は半径30cm以内は十分な効き目らしいです。
自作した物は15WのGL菅で菅の長さだけで約45cmも、あります。ビールの樽やポリバケツ型醗酵容器に使用した場合、上から下まで全部届きます。容器の中心に吊り下げる訳ですから、容器の直径は、せいぜい30cm〜35cm位なので、壁まで15cm位しかありません。出力が大きい上に15分も点けている訳ですから、効果は期待できるかな、と考えています。(写真 "使い方"では、私が2次醗酵容器に使用しているキリンの20リットル樽を殺菌している時の様子)一度、空き樽に使用中、中を覗いて見ましたが、(本当はやってはいけない)ステンレス製容器ということもあり、中で反射しまくっていてUV光線の嵐と言った感じで、金属製容器には効果的な気がしました。

2000年2月、神奈川県 吉川様 より投稿いただきました。