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●サイホンの小道具 2008.07.21掲載

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シリコンチューブを使ってサイホン作業をやるとき、作業を簡単にする小道具を考えました。

ホームセンタで200円程度のお好み焼きマヨネーズ用の容器を売っています。
先端が尖っていて、売っている状態では先端に穴がなく自分で切って穴を開けるタイプでなくてはいけません。
(ドレッシング用の大きな穴の開いたものはNG)

先端をほんの少し切り穴を開け、容器ボディを押し負圧にして、先端をチューブに差し込みワートを引き上げるポンプとして使います。工作のコツは、先端は最初は穴を小さめにして調整していくことです。この小道具によりサイホン作業が楽になりました。

長野県 S様 より 投稿いただきました。

・・・当店レシピノートでは"ラップを巻いて口で吸う"としていますが、それよりも確実ですね(相澤)


●コニカルファーメンター(2) 2008.05.05掲載

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蓋と、排出部を作りました。

 蓋:透明アクリル(t=5) ズレ止めはまだ

 排出部:サニーホースと透明アクリルパイプ 
   透明パイプの前後をクランプで挟んで澱の排出をON/OFF予定
   スマートなクランプ、探しています

 台:これから(予定していた発酵容器では高さが足りません)
 

アドバンストブルーイング 相澤


●インライン O2ディフューザ 2008.04.28掲載

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以前はファーメンターにワートを入れた後に酸素を供給していましたが、
酸素過多の状態になるようであるのと、片付けがいっぺんに済むようにインライン式に変えました。

これはボイリングケトルから冷却されたワートがまずフィルターでトゥルーブを除かれたのち、
酸素を供給されながらファーメンターに入って行きます。

【写真左】 装置の全体像です。
ビニルチューブの方からワートが、金属パイプの方から酸素が入っていきます。

【写真中】 サイトグラスの部分です。
中のストーンから酸素が放出されている状態が見えます。

【写真右】 ファーメンターに酸素を供給されながらワートが入っていく様子です。
酸素の供給圧とファーメンターからのワートの背圧でフィッティングから漏れが生じています。
この辺の調整が必要です。

鹿児島県 F様 より投稿いただきました。


●麦芽の保管 2008.04.20掲載

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お気に入りのWeyermann のモルトを輸入業者が扱わなくなるとのことで、少しまとめて購入しました。

水分や酸素をほとんど通さないアルミラミネートの袋にさらに脱酸素剤と乾燥剤を入れ、4kgずつ真空パックしました。
恐らくこれで数年間は今の状態を保ったまま保管できると踏んでいます。
しかしモルトもホップも値上がりでホームブルワーにとってもやり辛いご時世になったものです....


鹿児島県 F様 より投稿いただきました。


●コニカルファーメンター 2008.04.19掲載

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2003年8月、この欄で紹介しましたステンレスホッパーを購入しました。
これで、「夢の^^」コニカルファーメンターを製作する予定です。

http://homepage3.nifty.com/shincoo4/a031.htm の下のほう RWOS-28 \13920
容量 約18L 最大外径約330mm


コニカルファーメンターは、
発酵前のトラブや発酵後の澱がそのまま除去できる(澱引き、移し替えが必要のない)発酵容器です。

できたビールはケグに詰めますのでストレスフリー、ものぐさな私にぴったりです^^
これでレシピ開発を加速します。

構想案
・台:プラスチックバケツを一部切り取り、そのうえに載せるだけ。
・蓋:透明アクリルを載せるだけ、ズレ止めとエアロック用穴のみ加工。
・排出部:パイプの先端をクランプで挟んで止める予定ですが、漏れが心配。要検討。
  (とりあえず内径25mmのビニールチューブ=耐久ないです=とクランプを入手しました)

2008.04.20追記
−>断面円形のビニールチューブでは腰が強く、明らかに漏れそうですので、こんな形状のチューブを入手しました(サニーホース;写真下)。
ただし、これでは内部が見えないため、半透明で同形状の物を探すか、透明アクリルパイプと併用するか、、、思案中です。


製作記事を順次掲載予定、ぜひご助言をお願い致します。     アドバンストブルーイング 相澤



●ダブルウォートチラー 2008.01.28掲載

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ワートを効率よく冷却するためにカウンターフローチラーとインマージョンチラーを並列に接続したものを作りました(ただつないだだけですが...)

カウンターフローチラーに1回ワートを通しただけではイーストをピッチできる温度帯にまで下がりきれませんので、これを再度ケトルに戻して液全量と混ぜて温度を下げていくというものです。
使っていないインマージョンチラーがあったのでこれで少しでも効率を高めようと思い、水道水を分岐して一方を従来通りカウンターフローチラーに、もう片方をインマージョンチラーに接続してダブル冷却効果を狙います。
冬場は外気温も水道水も寒いので、本格的に活躍してくれるのはこれから先になりそうです。

鹿児島県 F様 より投稿いただきました。


●フィルター 2007.05.07掲載

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醸造装置のバーナーはカロリーが高いので、ホットブレイクもかなり産生されます。

通常このまま醗酵槽に入れますが、ウォートにエグミが出そうなのと、透明性を高めるためフィルターを通すことにしました。
実は初期のころはフィルターを通していたのですが、ロスの量が多いのと、洗浄・消毒が面倒なので、いつの間にか使わなくなってしまいました。
最近テイストが壁に突き当たって、これの打破?のために再度登場を願った訳です。

何故か国内ではこの手のフィルターは高価ですが、個人輸入では比較的安価で入手できます。
ひとつだけでは5ガロンバッチで産生されるホットブレイク(トルーブ)の量がフィルターの能力を超えてしまいますので並列に接続して使っています。
フィルターハウジングの中のエレメントは50ミクロンのものでディスポで使っています。
これに通すだけで非常にクリアなウォートを得ることができ、少しはテイスト向上に貢献してくれるものと思います。

鹿児島県 F様 より投稿いただきました。


●モルトミルの電動化 2007.03.11掲載

私もJSPのモルトミルを電動化してみました。

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なるべくコンパクトで収納場所を取らないようにするため、ミルに付いている台座にモーターを取り付けることにしました。

用いた部品は以下のとおり、
 ・シグマ技研 ギアモーターSGシリーズ100W単相ブレーキなし(SG-SML-01-15)
 ・片山チエン フィニッシュドボアスプロケット(FBN35B16D18)
 ・標準スプロケットB型(NK35B32)
 ・ローラーチェーン(KCM35)

ギアモーターとはモーターと減速器が一体になっているモーターのことで、いろんなメーカーから同様な製品が出ています(東芝、三菱電機など)。今回用いたシグマ技研の製品は減速比が1/5〜1/200まであります。チェーンとスプロケットはピッチが9.525mmのものを使いました。モーターの減速比とスプロケットの歯数はかなり迷いましたが、ギアモーターの減速比を1/15、モーター側スプロケットの歯数を16、ミル側スプロケットの歯数を32としました。この設定で、5kgのモルトを5分30秒で挽けます。途中で止めて電源を入れ直しても何事もなかったように再開します。もう少し早くても大丈夫そうですが、趣味で月に1回程度使うならこんなものでしょう。

静岡県 N様から投稿いただきました。


途中で電源を止めても再起動するのは素晴らしいですね。私の(2005.04.01掲載)は麦芽を全て取り除く必要があります。

チェーン部への指の巻き込み防止のカバーをぜひご検討ください。急いでいるときなど、つい手を触れそうになります。
特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭では必須ですね。

・・・相澤


●自家醸造のノウハウ 2006.11.21掲載

小麦ビールのスパージング

100%ヴァイツェンのマッシング場合、小麦の蛋白質が多く、殻も無いので必ずといっていいほどスタックして、上手くスパージングどころかロータリング出来ません。こんな時に思いついたのが、よく日本酒の吟醸造りで行う滴搾りのやり方です。

100円均一で売られている目の細かいランドリーバックかモルトバックに醪(マッシュ)を入れます。 入れたバックを梯子などの高い場所に吊しまします。するとどうでしょう?マッシュの重みで勢いよく、麦汁が落ちて早く回収出来ます。

大量のヴァイツェンや、小麦入りのビールの麦汁を仕込む際にもいかがでしょうか?
スタック防止に、麦のもみ殻を入れてスパージングするとさらに効率よく大量に麦汁が回収出来ると思います。

自家製モルトの焙煎

自家製モルトの焙煎でよく行う方法として、ストーブの天板を利用した方法があります。
冬場は快適そのものですが、夏場はそれこそサウナにいるような暑さと勝負になります。ましてや焙燥の機械を入手するにはかなりの出費がいります。
そこで、どの家庭でもあるホットプレートを利用します。
利点として、ホットプレートは温度調整が付いてますので、お好みの焙煎度にローストが可能です。その際、平らなプレートをお勧めします。

エアロック

発酵栓はエアロックがベストですが、私の場合、アドバンストブルーイングのホームページに掲載していますブローオフでやっています。10リットルタンクとパイプ以外すべて100円均一で調達しました。

10リットルのポリタンクの大きい口に100円均一で購入した、直径5cm大の漏斗を逆さまにしてシリコンチューブか塩ビパイプをビニールテープでしっかりとつなげます。これは「趣味の酒つくり」の本中に記載されている方法ですが、自ビール造りにかなり有用かと思います。つくづく先賢の方々に感心します。

カーボネーションドロップ

瓶内発酵の際に面倒なのは砂糖の分量かと思います。
スティックシュガーも便利ですが、私の場合、黄金糖を使います。これは1粒あたり4.7gでカーボネーションドロップの代用にふさわしいです。風味もグラニュー糖と違い、砂糖と水飴で出来ているので風味も更に違います。

福岡県 A様から投稿いただきました。



●ポリ袋発酵容器と冷蔵庫での発酵 2006.03.20掲載

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アドバンストブルーイングのHPを参考にさせて頂き、
19L仕込でポリ袋を用いた仕込みをしています。(写真上)

私は毎回19Lでの仕込みをしていますが、プラスチックの容器で発酵を重ねていくと、容器に不快臭が付くようになり、塩素殺菌しても匂いは消えませんでした。
この発酵容器で仕込むと、手塩にかけて仕込んだウォートを雑菌のたくさんいる場所で仕込むことになってしまうでしょう。

わざわざ汚染されてた発酵容器で発酵させるんだったら、いっそのこと専用にポリ袋を用意して毎回常にきれいな環境で発酵させようと思いました。早速、既成のポリ袋を探してみましたが、思うようなものが見つからず、結局作ってくれるところをさがして、作ってもらいました。(文末参照)

さて、ポリ袋は20Lの寸胴にピッタリ内径が収まるように口径と長さを指定し80ミクロンの厚さで使い捨てではありますが、ラッキングチューブがあたっても裂けないような厚みにしてあります。袋の価格は一枚当りだと435程度です。

袋の口には10センチの銅管にシリコンチューブをつけ、ブローオフ方式にて炭酸ガスを抜いています。
発酵中の温度を計るために、ブローオフの先に付けてあるビンに棒温度計をつけてあります。


また今回、冷蔵庫のサーモスタットを変更して、0℃〜常温で変温できるようにしてみました。(写真下)

なかなか快調に、温度を変更できていまます(^^)。
しかも、サーモスタットを変更するだけの簡単な作業でしかも、コストは4500円程度でした。ポリ袋で実際にやってみて、発酵中の様子はとてもよくみることが出来ました。一次発酵が終息したら、二次発酵で再度オリ引きをしてから、瓶詰めしたいと思います。

==
ポリ袋は旭化学工業梶@
http://homepage3.nifty.com/asahisos/
にて、注文可能です。

注文はミニマム3000円で、プラス代引き送料1000円ほど掛かります。
0.08*480*850 で前回注文一枚単価は33.5円でした。

費用合計
3350円(100枚)+TAX5%+送料1000円=合計4568円

神奈川県 I 様 から投稿いただきました。

コーナー部に5〜10cmくらいのリングを通して発酵させると、リングの下に澱を集め、澱引きは単にリングを縛るだけ、でできそうですね^^  やってみます!(相澤)

 *      *
 *□□□□*
 *□□□□*
  *□□□*    *:ポリ袋
   *□*      □:ビール
   ===      ==:リング
   *■*      ■:澱
  *■■■*
   *■*
    *


●ドラフトタワー カウンター 2005.10.02掲載

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以前このサイトの「フリーマーケット」/「ビールサーバーお譲りします」で紹介されていましたkozu16@**/愛知県さんから譲ってもらいましたビールサーバーとオークションで入手しました、ケグ、ニットク製ドラフトタワーを使って念願のドラフトタワーカウンターを製作しました。

外観は写真1と2 (写真の番号は 上−>下 に 1−>4 )です。
天板は親戚の石材屋さんに図面で依頼して天然石を磨いて作ってもらました。
カウンターの台部分はホームセンターで購入した1×4又は2×4材のみで出来ていますが オイル拭き仕上げのため安材には見えない仕上がりになっていると思います。

こうした箱体にサーバーを入れると問題になるのが内部にこもる熱の問題ですがこれは写真3のように底板部分をすのこ状にして下側から外気を取り込めるようにする事。又、背面上から冷却ファンによって内部の熱気を排出するようにして解決しました。

写真では解りにくいかも知れませんが 底面にはキャスターが8個ついており(天然石天板だけで40Kgあるため)フロアーからは6mmほど隙間が空いているので冷気の吸気には問題ないようです。

写真4のタワーとトレイのトレイはサーバーに付属のビール受け部分を一部流用して製作しました。

これを見て自分も製作してみようと思う方製作図面をPDFでお渡しします。参考にしてください。

愛知県 yoh 様から投稿いただきました。

・・・製作図面を参考にしたいかたは****@amy.hi-ho.ne.jp (****をbrewに置き換えてください;スパムメール排除のため) アドバンストブルーイング までお申し付けください。


●マグネチックスターラーを使ったウォート冷却(Use of magnetic stirrer for wort chill) (2005.07.17掲載)

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ウォートの冷却にマグネチックスターラーとインマージョンウォートチラー(10m)を組み合わせて使っています。

ウォートチラーを入れて5分ほど沸騰させた後、鍋をマグネチックスターラーに載せ、撹拌子を入れて、45cm幅の調理用ラップフィルムで被ってから、ラッキングチューブと温度計をセットします。
完全な閉鎖系ではありませんが、ウォートの酸化と雑菌汚染の可能性を減らすことができます。

マグネチックスターラーとは磁石の力で撹拌子(スターラーバー)と呼ばれるテフロンで被覆した磁石の棒を回して、液体を撹拌する装置です。様々なタイプが市販されていますが、約20リットルのウォートの撹拌は、フェライト磁石を用いた一般的なタイプでは無理で、ネオジウム磁石(ネオジム磁石)を使った強磁力スターラーと呼ばれるタイプでないと撹拌できません。
強磁力スターラーの市販品は7〜10万円と高価ですので、このコーナーに関心のある皆様は自作することをお奨めします。スターラー内部の写真から分かるように原理は簡単で、磁石2個を取り付けた台を0〜1000回転/分くらいで回せるように工夫するだけです。写真の磁石は直径25 x 厚さ20mmくらいです。(すいません、私は作ったことないんですけど、どなたか作って投稿してください。)
70mmの撹拌子を使って、600回転くらいでちょうどいい渦巻きになります。回転を止めて10分くらいたつと、澱(Trub:トラブ)が真ん中に集まってラッキングしやすくなります。

以下のサイトを参考にしてください。
ネオジウム磁石(ネオジム磁石) http://www.tech-jam.com/items/KN3118109.phtml
テフロン撹拌子70mm http://www.tech-jam.com/items/KN3323486.phtml
テフロン撹拌子オーバルエッジ型76 http://www.tech-jam.com/items/SAN9422.phtml

静岡県 N様 から投稿いただきました。

・・・煮込み後の冷却からイースト投入までの間が最も雑菌汚染リスクが高いので、閉鎖系冷却は理想的ですね。(相澤)


●ビール用冷蔵庫自作 (2005.07.05掲載)

■1作目:発酵用冷蔵庫

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1ドア80Lの普通の冷蔵庫、扉を外して、プラスチック段ボール(ダンプラ)・スタイロフォーム・断熱シートで覆ってL字アングルで補強しました。
温度 調節はオムロンE5LD-2Cデジタルサーモを使用。
当初、これ一つで発酵用とケグ冷蔵用に使うつもりでケグが入るように高さを67cmとしました。しかしこれが大失敗、同じような失敗をされた方は多いのではないかと思います。冷却能力と保冷能力の関係で、たとえばケグを8℃に冷やすとして、使えたのはせいぜい5月半ばまででした。それ以降は冷凍機のモーターは回りっぱなしでも、庫内は設定値まで冷えません。おまけに外側に水滴が付いて、知らないうちにフローリングの床が水浸し。外気が入らないように気をつけたつもりでもどこからともなく入って、熱交換器は霜だらけでした。

そこで、これは発酵専用にすることにしました。温度センサーを発酵容器に密着させているので発酵温度を制御できているはずです。庫内温度とセンサー温度の差から、発熱を伴う大きな発酵は2〜3日で終わるのが判ります。エール発酵用には真夏でもこれで十分です。冬は、980円で買ってきたトースターに温度調節機をつけて加温してます。中の空気撹拌用にパソコン用のケースファンを回してます。



■2作目:ケグ用冷蔵庫

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1作目に懲りて今度はフリーザーを物色。
63cmのケグがそのまま入る既製品は大型のものばかりなので、ハイアール製の60Lフリーザー(16000円くらいで購入)を改造することにしました。
このフリーザー、ケグが見事なまでにぴったり2つ入ります。ふたをはずして、プラスチック段ボール(ダンプラ)・スタイロフォーム・断熱シートで覆ってL字アングルで補強し、20cm高くしました。温度調節は同様にオムロンE5LD-2Cデジタルサーモを使用。こちらも、中の空気撹拌用にパソコン用のケースファンを回してます。

ふたは乗せてあるだけですが、梅雨から夏場でも結露・結氷はほとんど気になりません。まったく快調です。はじめはドラフトタワーやフォーセットタップを取り付けようと考えていましたが、ピクニックフォーセットで十分事足りてます。もし今度改造するならL字アングルはやめて、20cm延長部分を本体に載っけるだけにします。サイズ・値段・改造の簡単さから、ホームブルーイングのためにあるような冷蔵庫だと思いませんか?

L字アングルを固定するために本体に何ヶ所か穴をあけましたが、熱交換器の配管などがありそうなので、勢い余ってあまり深くまでドリルを突き刺さない方が良いと思います。半分から下は外側のパネルが排熱用の熱交換器を兼ねているので、穴を空けただけで使い物にならないかもしれません。


静岡県 N様 から投稿いただきました。


●GRAPE PRESS (2005.06.16掲載)

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鹿児島県 F様 より投稿いただきました。

The Grape and GranaryのGRAPE PRESS_TABLE MODEL PRESS。

バスケットサイズ
 幅 約240mm  高さ 約280mm  重量 約8.14kg 
とのことです。

==
これまでのグレーププレスは重量、サイズが大きく輸入困難でしたが、これなら大丈夫、山葡萄ワインに最適ですね^^ (相澤)



●酸素供給用ディフュージョンストーン (2005.05.19掲載)

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鹿児島県 F様 から写真をいただきました。

酸素供給用ディフュージョンストーン(ステンレス粉末の焼結製=写真下)と、グラスサイト(覗きガラス=写真上)。
装着時の画像を「コニカルファーメンターとクーリングシステム」(2002.08.14掲載)に掲載しています。


●ホームブルーDIY工作支援 (ミル所要馬力早見表) (2005.04.13掲載)

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最近、このページではモルトミルの電動化が流行っていますね。
JPSモルトミルは人気商品ですから、多くの人が、このミルを所有していると思います。中には、これから、電動化を計画している人も居る事でしょう。 そこで、具体的なデータが在れば、モートルの選定や減速レシオ等で迷わなくても済む・・と、考えて、JPSミル用の早見表を作成しました。

表の見方
まず、自分が希望する破砕能力を選びます (ピンクの文字の所)。
省力化とスピードアップが目的の電動化ですが、あんまり早すぎても、かえって忙しいですよ(笑) 5ガロン仕込の人なら、1Kg辺り40〜50秒位が、ちょうど良い感じですが、まあ・・お好みで決めてください。
例えば、1Kg辺り、60秒を選択すると、ミルの回転数は100rpmと判ります、そして、必要なモートルの大きさは200Wの物・・と、すぐに判明します、インダクションモ−トルは、普通は、4極の物が殆どで、このタイプは、関東など50Hzの地域では、1440rpm前後で回り、60Hzでは1720rpm付近で回転する物が殆どです。ですから、自分が50Hzの地域でしたら、表で判明した大きさのモートルを14:1の減速比で使えば100rpmと、成り、快適な性能を発揮する・・・と言う訳です。

始動方式の選定
3相動力線が使える人には関係在りませんが、単相100V(家庭用電灯線)で、インダクションモ−トルを使う人は、モートルの始動方式を分相始動タイプか、コンデンサー始動タイプかを選択する事になりますが、コンデンサー始動タイプのモートルを強く推奨します。
これは、分相始動に比べて、起動トルクが断然大きく、エアーコンプレッサー、揚水ポンプ、そして勿論、モルトミル等の様に、スタート直後から全負荷が掛かる様な用途に適しているからです。このタイプでしたら、ホッパーにウィートを入れた状態で簡単にスタート出来ますし、当然、破砕中に何かの理由で途中でモートルを止めても、簡単に再始動できます。
もし、廻した状態からしかモルトを投入出来ないミルでしたら、途中で止めたら大騒ぎですね、この状態からは再始動できませんから、重い電動ミルを逆さまにして、麦芽を取り出してから、また挽き始める・・・と、考えただけでも、使い辛いのは、明白です。ですから、この様な苦労の無い、起動トルクの大きいコンデンサー始動タイプを推奨する訳です。

これらとは別に整流子タイプのモートルを選択する場合は、表で該当した出力の物より更に3割程大きい出力の物を選択してください。
減速方式はVベルトでもチェン&スプロケでも、ギア減速でも、自分で出来そうな(入手し易い) タイプの物でOKです。


神奈川県 吉川様より、投稿いただました。


●モルトミルの電動化 IV (ベルトドライブ仕様) (2005.04.01掲載)

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アドバンストブルーイングで使っているモルトミルです。
「モルトミルの電動化」 (2003.12.09掲載)と主要部材は共通です。 


1)ベース:カラーボックスの上部に穴を開け、ここから挽いた麦芽をポリ袋製のダクト(写真上、ミルの直下に見えています)を通して下に落とします。ポリ袋で直接受ければ、埃がほとんど舞いません。

2)拡張ホッパー:段ボール箱を組み立ててから、コーナーを三角形に切り取っただけの簡単なものを、本体のホッパーに載せています。これで5kg強の麦芽が入ります。

3)モータ側の巻き付け角が浅いため、異物を噛んで負荷が増えるとベルトがスリップします。・・・が、指を巻き込まれても大怪我になりにくそうなので、そのままにしています。


F様 ありがとうございました _0_


ベルトテンショナー (2005.04.04追加掲載)

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Vベルトを使用した伝達方式で、スリップが頻発する場合、通常はベルトの「張り」を強くしますが、機器のシャフトが細かったり、軸受けが余り強固でない場合は、無闇に張りを強くしますと、軸受けの寿命が極端に短くなります。この様な場合は、ベルトテンショナ−が有効です。

このパーツは、ベルトの戻り側の「弛み」を吸収する部品で、「張り」を強くしてスリップに対応するより、軸受けに掛かるストレスが小さい特徴が在ります。モルトミルの場合の様に破砕中に発生する粉塵の付着に因りベルトの摩擦が弱くなってしまう場合にも有効です。

構造は図の様な簡単な物ですから自作可能です。
ベルトに接するローラー部分は適当なサイズのボールベアリングが良いです。ベアリング内に粉が入ると動きが悪くなりますから、ベアリングは、「両面ラバーシール」タイプが良いです。(値段は殆ど一緒です)

神奈川県 吉川様 より、アドバイスをいただました。


●モルトミルの電動化 III (コンパクト・ハイパワー仕様) (2005.03.21掲載)

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今回は、私の変な "オリジナルグッツ"(笑) では無く、市販ミルの電動化作品です。

"スーパーインマ−ジョンチラー"の所で登場した、ベテラン・ブルワー氏が私の所に仕込風景を見に遊びに来た際、私の"製麺機改造ミル"を見て感激した様で、「是非、私も電動ミルが欲しくなった・・」・・と、言う話しになりました。考えて見ると、「道具には、余り関心が無い・・」と、言う人でも、電動ミルだけは、是非、欲しい道具の1つみたいですね。

二人で話し合った結果、ベースにしたのは、「JSPモルトミル」です。
私が見た所、このミルには、幾つかの欠点が在り、製麺機ベースの方が性能的には、良い感じでしたが、JSPミルは、市販品の中では最良の製品でしたし、製麺機の方は最近、生産中止になり、中古でも値段が高くなっていましたので、JSPミルをベースにした方が製作費用も安いので決定しました。

彼の希望は2つ。
@電動ミルは大型化しがちですが、出来るだけコンパクトにして欲しい・・(オリジナルの手廻し式と同じ収納サイズならベスト)

Aウィートモルト等を予め、ホッパーにテンコ盛りした状態から、軽々とスタート出来るパワーが欲しい (私のミルが、その通りのハイパワーだったので、同様の馬力を希望 )

・・の2点でした。

「小型で高出力を希望すると、インダクションモ−トルでは無く、整流子モ−トルを使う事になりますが、音がうるさい欠点が在りますが、構いませんか ? 」・・と、話した所、OKとの事で、電動ドリルやディスクグラインダーで、お馴染みの整流子モ−トルタイプで製作する事になりました。

使用した、整流子モ−トルは、電動ドリルでは無く、「攪拌機」を流用しました。
これは、セメントやモルタルを混ぜる為に、長いシャフトの先にプロペラが付いた先端工具を回す為のモーターで、ドリルと外見が似ていますが、主軸の回転数が違います。元々、整流子モ−トルは、小型のアマチュア(ローター)を高速回転させる事で大きな出力を得ています。このままでは、使い辛いので、目立ちませんが、モーター本体の前部にギアボックスが在り、それぞれの用途に合せた回転数まで減速しています、ドリルでは、大体、1500rpm〜2500rpm位の回転数ですが、攪拌機は、350rpm程度まで予めモートル前部のギアで減速されているので、今回のミルに最適な140rpm前後に更に落す為の2次減速用に大きなプーリーやギアが要らず、小さい物で間に合う為、ミル全体をコンパクトに仕上げる事が出来るからです。使用したモデルは、「東芝パワーミックス PM-220B」・・と言うモデルで350rpm・570Wの仕様です。

モートル選びの際、変速ドリルや電動ドライバー等、モーターの回転数を変えられる物は最初から除外しました。これは、主軸が、1500rpm位の物をモーターの変速機構にて低回転を可能にしている物は、連続して低速で使うと、過熱がひどく、耐久性に問題が在るからです。元々ドリル等の変速機構と言うのは、ネジ締め等、短時間の使用を前提にして採用されていますので、"低回転・高負荷"が連続する麦芽挽きには極めて不向きなのです。実際、これらを使用して、モーターから煙を吹き、オシャカにしてしまった人が何人もいます。ドリル等の整流子モ−トルは、"全開で回す"のがコツで、ミルには、回転が早過ぎるので適度な回転数まで2次減速して使用するのが理想です。

今回のミルの性能ですが、麦芽1Kg辺り50秒位で挽いて行きます。一般的な5ガロンレシピの麦芽の量ですと、3分半位で麦芽挽きは終わってしまいます。粒度のバラツキも、許容範囲ですね、出力的には、かなり余裕が在るので2次減速比を小さくすれば(回転を上げる)もっと短時間になりますが、2ローラーミルは、回転が上がる程、不揃いが多くなりますから、現在の140rpm位が一番、破砕時間と挽き上がった麦芽の質のバランスが良いです。

2次減速がチェン&スプロケットギアなので、モーターの出力から言って、人の指くらいは、挟まれたら、何のストレスも無く、軽く切断されてしまうので、回転中の、この部分には、近づかない注意が必要です。(Vベルトなら、骨折程度で済みますが・・) 本当は、コッグドベルト&タイミングプーリー仕様がカッコ良いですね

余談ですが、整流子モ−トルは、音がうるさいので、夜の仕込には不向きかも。

PS
前記のJSPミルの "欠点" とは、
@ギアドライブ仕様だと、片側アジャスト品しか選択出来ない点 (手廻し専用品では両側アジャスト品が存在しますが)

Aアジャスト機構その物がエキセントリックシャフト(偏芯軸)を利用した物の為、ローラーの場所によってギャップが違う為、不揃いの原因に成り易い点。

B破砕中に挽きが荒い事に気が付いても、"細かい側"には、アジャストツマミが重くて(ローラー間に麦芽が在る為)破砕を中止しないと回せない点、等です。

製麺機改造ミルには、これらの欠点が在りませんので、私には、気になる点でした。
文字通り「細かい話」・・とは、この事ですね。(笑)

神奈川県 吉川様 より、投稿いただました。


●モルトミルの電動化 II (2005.03.07掲載)

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アドバンストブルーイングから購入したモルトミルを電動化しました。

モータは、日本サーボのインダクションモータ(IHF8PF40N 40W インダクションモータ 100V・単相 ピニオン軸 強力型 1,200rpm@50Hz)にギャヘッド(8H50FBN ギヤヘッド 減速比1/50 )を付けて、チェーンドライブしています。回転数は、約20rpmです。
モータ類は、秋葉原で探しましたが、15W程度のモータは容易に見つかり、安く手に入りますが、それ以上のものはなかなか適当なものがありませんでしたので、やや高くなりますが、ネット通販で、日本サーボから直接購入しました。
チェーンおよび歯車は、東急ハンズで手に入れました。

写真のように、アングルで組み、中間段に挽いた麦芽を受けられるようにしています。
オン/オフのスイッチと回転方向が選べるスイッチで操作します。もう少し短いチェーンや大型の歯車が手に入るとよりコンパクトにできるのですが、入手できるパーツで工夫しました。

クリスタルモルトや小麦モルトでは、やや動きがギクシャクする程度で、エール麦芽やピルスナー麦芽では、全く問題ありません。麦芽挽きが非常に楽になりました。

東京都 E様より投稿いただきました。


●ビヤ樽用<生>サーバーについて (2005.02.27掲載)
こんにちは。いつもおいしいビールをありがとうございます。

教えてほしいことがあるのですが、このサーバーは自家製のビールのサーバーとして使えそうですか?
今はビールをペットボトルにいれているのですが500mlでは本数が多くて洗うのが手間です。この3リットル缶をかわりに使うことはできそうですか?
わかったらで結構です。よろしく御願いします。

東京都 S様よりお問い合わせいただきました。
使っておられるかたがいらっしゃいましたら、使い勝手や注意点など、ぜひアドバンストブルーイングまでお知らせください。

ご注意:当店でご使用を推奨するものではありません。ご自身の責任と判断でお願いします。


●ビヤ樽用<生>サーバーについて (2005.02.28追加掲載)
栃木県 N様 からコメントをいただきました。
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昨年くらいまでは、2L、3Lの空き缶を利用していた事がありました。
私なりの評価をお知らせいたします。

http://www.beerex.co.jp/ のサイトでもアルミ缶を使ったミニケグキットを販売しております。
飲み会に持参するなど、数回使ってはみたのですが、アルミ缶ゆえキズも付きやすく、つぶれやすいことから今は使用しておりません。
また、付属のキャップなども使いまわしという訳にもいかないので、ビール缶専用栓を上記サイトから購入しましたが、ねじ精度もあまり良くない為、ガスが抜けるなど(きつく締めすぎると空かなくなる)あまりお勧めは出来ません。

短期的には、楽しんでみる価値はあると思います。
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5Lミニケグ(海外で使われている使い捨て感覚のスチールケグ)同様、2〜3回で交換するのがよいのかもしれません。
この点を割り切れば魅力的かとも思います。(相澤)


●Therminator  (2005.02.13掲載)

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G&Gからプレート式のチラーを入手しました。

小さいながらも本格的な構造で、見るからに冷却効率が高そうです。ただしプレートは分解できる構造にはなっておらず、ワートにホップ屑が混入すると詰まって、容易には除去ができないようなので、残念ながらまだ使える段階ではありません。現在プレフィルターを考案中です。本体の殺菌消毒は熱湯を循環させることで出来るようです。

現在はカウンターフロータイプのチラーを使っていますが、このあたりは、そのまま適応できそうです。冷却能力については、毎分15℃の水5Galで、ワート(比重1.040)2Galを20℃に下げることができるとのことです。

画像(上)は正面にターミネターをもじった“Therminator”と記されており、ワートの入液口と水の排出口が見えます。画像(中)はこのチラーの特徴である、銅とステンレスのプレートが層状の構造になっているのが分ります。画像(下)は分り辛いですが、水の排出口の内部を撮ったものです。当然ですが内部からも層状の構造が見て取れます。

鹿児島県 F様 より投稿いただきました。

サイズは約10×19×8cm、詳細仕様等はこちら


●「Yoshitaka's "Blackened" Pilsner」 (2005.02.09掲載)

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Beer Beer & more BeerのレシピキットにYoshitaka's "Blackened" Pilsnerが掲載されています。

解説他、詳細はこちら



●スターターやかん (2004.11.20掲載)

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スターターやかん

今回は、醸造道具の中でも、"小物" 系の紹介です。

最近では、質の良いドライイーストが沢山出回っていますし、リキッドイーストについても、自分で個人輸入しなくても普通に国内のネットショッピングで入手出来る・・・と言う大変喜ばしい展開に成って来ていますね。
ビール用イーストもACTIVATORパッケージと言う個体数倍増品の登場で、スターターを作らないで直接投入・・で済ませている人も多いと思います。

私は・・と言いますと、ピルスナ−等のラガー系の物を仕込む事が多い事も在り、相変わらず、スターターを作って投入しています。やっぱり、個体数と活性がスターターと直接投入とでは、比べ物にならないからです、他の人達も・・「判っちゃいるけど面倒だ !」「スターターが汚染されてたら雑菌ピッチだし・・」・・と言うのが本音なのでしょう。^^;

そこで「今より楽に安全なスターターが造れたら・・」・・と言う動機で造った、"風変わりなやかん"です。

構造は、「広口ケトル」と呼ばれる、鍋の様に上の蓋が大きい物をベースに蓋の取っ手をL型温度計に変更し、更に小さなインマージョンチラーと、攪拌ぺラを装備しています。本体の下にも氷水の容器に漬込んで冷す際に下側も冷える様に1センチの足を付けて在り、氷水の中に本体が浮いている状態になる様にしています。そして、適温になったスターターウォートをガロン瓶等の口の狭い容器に移し易くする為に、やかんの口を "つる口" に変更しました。

本来なら、やかん本体も銅製なら申し分無いのですが、広口タイプで銅製の物が中々見付からなかった為、そこらで売っているステンレスの物で作っちゃいました。(ステン製は安かったし・・)

使い方は、まず、水を入れて普通に沸かし、沸いたら火を止め、ドライモルトとホップペレットを投入し良く掻き混ぜて蓋をします。とろ火で5分煮たら、大きめのボールやタライ・洗面器に入れてチラーのパイプに水を通します。
チラーから出た水はボールやタライに溜まり、シンクに溢れながら、やかん本体も外から冷す・・って訳です。
氷が使える人はボールやタライにタップリ氷と水を張り、ポンプで循環させると、5分位で冷えます。(写真を参照してください) 時々、蓋を滑らす様に回転させれば、蓋を開けて掻き混ぜる等の雑菌汚染のリスクを負わずに中のぺラが攪拌してくれます。

取っ手代りの温度計を眺めて、20℃を指したらスターターの完成です、ガロン瓶に移してイーストをピッチし、良く振ってエアレーションして終わり。

ここまでの所要時間は、膨らんだイーストパックを見て、「スターター作るぞぉ」・・と思ってから30分です。結構、早いでしょう ?

PS:
写真のチラー部分の銅管の巻きがインとアウトで逆 (本当は下から上に流す)なのが造った後に判明しましたが、結構冷えるので、そのままずっと使っていました、何時かは、直すかも ? ・・・・^^;


神奈川県 吉川様 より、投稿いただました。


●フルカッパー_カウンターウォートチラー(2004.09.12掲載/2004.09.19 パーツと組み立て時の写真を追加掲載しました)
オール銅製のカウンターウォートチラー

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写真上:フルカッパー_カウンターウォーチラー。コイル長7m。

写真中:フルカッパー_カウンターウォーチラー2つと、スーパーインマージョンウォートチラー。

写真下:パーツと組み立て時の写真。(2004.09.19追加掲載)

自作のフルカッパーカウンターフローウォートチラーです。(以下、2004.09.13追加掲載)

先に掲載して頂いたインマ−ジョンタイプの方が、キッチン内での仕込みには使い勝手が良いと思いますが、「それでも、カウンタータイプが好き ♪ 」・・・と、言う人は、参考にしてください。

使われているパイプ及び継手類は、以下の通りです。(7mバージョン)

 3/8インチなまし銅管・・7.5m
 5/8インチなまし銅管・・7.2m
 5/8用T継手・・・・・・・・2個
 5/8-3/8レデューサ・・2個
 5/8エルボ・・・・・・・・・2個
 継手接続用5/8インチ銅管・・・数個
 ・・・・・・です。

5/8エルボは、冷却水管の向きを揃える為の物ですから、在っても無くても、どちらでも良いです。
継手接続用5/8インチ銅管とは、レデューサと5/8用T継手など、継手どうしを繋ぐ物で、5/8インチなまし銅管から、長さ3センチ程の物を数個切り取って用意します。
3/8インチなまし銅管は、外径9.5ミリの銅管で、ホームブルワーには、お馴染みのサイズですね、インナーパイプとして、使用します。
5/8インチなまし銅管は、外径15.88ミリの銅管で、今回、アウターパイプとして、使用しています。アウターが5/8なので、市販のオールカッパ−モデルより、若干細い気がするかも知れませんが、元々、水道直結で使用するチラーですから、全く問題ありません、もし、これより太いサイズを・・と言う場合は、3/4インチの物(外径19ミリ)・・・となりますが、多分、手曲げは、無理でしょう。手曲げで自在に色々作れるのは、5/8辺りまでです。(中に9.5ミリの銅管も入っていて、一緒に巻いて行くのですからね)

組み立ては、一目瞭然ですから、何も難しく在りませんが、幾つかの注意点は在ります。
切断の終わったパイプと継手をバーナーで半だ付けして行きますが、その際、片側だけ組み立てて、半田付けし、もう一方は、まだ組み立てません。
これは、巻いて行く際、アウターパイプとインナーパイプでは、巻き半径が違いますから、"逃げ "を、作って措かないと上手く巻けない為です。
半田付けの出来ている側から、丈夫な物に巻きつけて成形して行きます、全部が巻き終わった後、反対側の組み立てと半田付けをして、完成と成ります。

"丈夫な物"・・とは、鉄パイプ位の強度の物の事で、コーネリアス程度の強度の物では、相手がへこんでしまう心配が在ります。ケグに巻き付けての成形は辞めた方が良いです。
巻径は、20センチ以上にした方が良いでしょう。(写真の物は、巻径19センチ・7メートルバージョンと、巻径17センチ・2.5メートルの物)銅管工作に慣れていない人の安全圏は30センチ以上です。17センチ以下では、多分、手曲げでは、パイプが潰れます。

この手の銅管細工の場合、「ロー付け」では無く、「半田付け」で十分です。カウンタータイプは、インマ−ジョンと違い、半田付け部分には、ウォートは、触れませんので、半田は、「銅管用鉛無し」・・・で無い、普通の物でも構いませんが、必ずフラックスを塗って半だ付けしてください。「ヤニ入りだから・・・」・・と、フラックス無しで挑戦する人が居る様ですが、多分・・・ほぼ100%失敗すると思います。

神奈川県 吉川様 より、投稿いただました。


●ナチュラルカーボネーション・タンク(2004.09.05掲載)

ナチュラルカーボネーション・タンク

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このタンクは、最近、話題に上る事も多くなった、"リアルエール " 用のナチュラルカーボネーション・タンクです。
瓶詰めユーザーの人達には、別に珍しくも何とも無い、「プライミング」に因る、ガス入れの為の道具で、こちらは、その樽詰版です。

別に専用品をを作らなくても、コーネリアス・ケグで良いのでは ? ・・と、思う人も居るかも知れませんが、コーネリアスは本来、ガスレベルの高い炭酸飲料用に設計された物の為、自身のガス圧でリッド(蓋)が、密着する様な構造になっていて、ガス圧ゼロから、一週間位かけて、圧力がゆっくり上がって行く様な使い方をすると、かなりの確率で気密漏れを起こし、全く炭酸が入らないビールのまま・・・なんて事が、多発するのです。
ですから、このタンクは、気密のしっかりしていて、なお且つ、ドライホップや手を入れてしっかり洗浄出来る様に、直径が20センチ近い、150Aサイズのへルール・フランジ仕様の蓋・・と、しました。

「プライミング」に因る、ガス入れの場合、イーストの活性や同じプライミングの糖分の量でも、その時々で、かなりガス圧にバラツキが在りますね、この問題を回避する為に、設定自在のガス圧逃がし弁を装備していて、プライミングを少し強めに施して措くだけで、設定以上に圧が掛かると逃がす様になっています。その上、イーストの活動が続いているのか、終わっているのかを判別する為に、逃がし弁から出たガスは、エアーロックの7倍以上の感度を持つ "バブル・インジケーター "と言う水の入ったアクリルの筒で、微細な泡として、イーストの活動状況を知らせる様にして在ります。

写真に写っている、網のボールは、「出汁ボール・・又は、ボール漉し器」・・と、呼ばれている台所用品で、ここに、リーフタイプのホップをいれて、ドライホップ・・とします。かなり調子が良いです。9.5センチサイズまでは、コーネリアスのリッドにも入るので、ケグにもお勧めです。

このタンク・・・まあ・・我が家のセラーマン君ですね。

神奈川県 吉川様 より投稿いただきました。


●スーパーインマージョンウォートチラー(2004.09.05掲載)

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スーパーインマージョンウォートチラー

普通のキッチンで仕込みを行う場合、ウォートチラーで、使い勝手が良い物は、やはり、インマージョンチラーだと思います。

私の場合、キッチンでは無く、ガレージブルーイング・・と言う事も在り、現在、このコーナーの最初の方で紹介させて頂いた「遠心式チラー」・・と言う、チョット変った冷却器を使用していますが、大量の氷水を使用するこの冷却器は、非常に強力で、97℃位で鍋から冷却コイルに入って行った煮込みウォートが8秒位で通過する間に7度〜8度になって発酵容器へ行く、性能でした。

10秒足らずの間に90度近くも落ちる性能なので、現在でも使用していますが、紹介させて頂いた時に書いた様に、大量の氷を使用する為、誰でも使える装置では在りませんでした。(大型の製氷機を所有している様な人のみ運用可能)ですから、他の人には、とても、お勧め出来ない、「参考にならない、しょーも無いグッツ・・」だったのです。
そこで、キッチンブルーイングの人達にも、有益な物を考えてみました。

インマージョンチラーは、カウンターフロー式に比べて、"格下"・・と、思われる事が多い様ですが、それぞれの長所と短所を良く見比べると、そんなに悪く無いと思っています、特に殺菌面でも有利ですし、カウンターフローと違い、鍋全体の冷却なので、計算したIBUが狂い難い点も見逃せません。(カウンターフローは、冷却の間、順番待ちをしている鍋側の熱いウォートが、どんどん苦くなり、アロマも飛ぶ・・)
更には、水温の高い今の様な時期には、カウンターフローの場合、冷却水温が高いと、温度が落ち切らないまま発酵容器へ入ってしまい、かえって始末が悪い事態と成りますが、この点、インマージョンなら、落ちるまで少し余計に時間を掛けて待っているだけで良いので、冷却水温に対しても、かなり融通が利くのです。器具の殺菌や使った後の手入れも楽ですし、カウンターフロー方式より使いやすい面が、数多く在りますね。

事実、友人のベテランホームブルワーの人で、これらの点を重視して、今でも、カウンターフローを使う気になれない・・と、言っている人も居るのです。(この人のビール、素晴らしく美味しいです・・)
ですから、この方式で、欲を言えば、もう少し早く冷えれば、言う事無い訳ですね。

そこで、この友人用にインマージョンタイプで、冷却能力の高い物を・・・と言うコンセプトで作ってみました。
普通、インマージョンタイプは、銅管をコイル状に巻いて作るレイアウトが殆どです。これは、製作が楽・・・と言う理由からですが、このレイアウトですと、鍋の煮込みウォート全体が熱い最初の内は良いのですが、暫くして、冷やされたウォートが鍋の下の方に溜まり出した頃からは、コイルの上の方は、ともかく、コイルの下半分は事実上、殆ど仕事をしていません。仕方なく、多くの人達は、チラーを揺すったり、攪き混ぜたりしていますが、雑菌混入の危険も在りますし、混ぜたは、混ぜたで、今度は、全体的に温度が低くなり、冷却水との温度差が少なくなって、結局、冷却効率は、落ちてくるのです。

そこで、常に最も温度が高い、一番上の部分を集中的に冷やすレイアウトのチラーを製作しました。
長さ9Mの銅管をコイル状では無く、渦状2段に成形しています。2段になっていますが、上と下のパイプの巻きピッチを微妙に変えて在り、上下のパイプが重ならない様な配置にして巻いて在ります。渦状の銅管の上の列が鍋の煮込みウォートの水面下、1センチ位の所に位置する様に鍋の淵から吊って使用します。

このタイプは、冷却中、攪拌不要で、冷やされたウォートは勝手に対流して下に落ち、常に鍋の中の一番温度の高い最上部のウォートを冷やし続けるので、冷却後半でも効率の落ちが少ないのです。揺すったり、攪き混ぜたりする必要も無い為、熱い内にワールプールも決まり、とても使い勝手が良いです。冷却時間は、同じ銅管長のコイル式よりも確実に3割以上早く下がります。今回の物は、友人がチューブポンプを入手した事も在り、ワールプール用のリターンパイプ付きのラッキングチューブ・・と、しました。温度の高い上層と、冷却済みの下層のウォートが混じらない様に同じ高さの層で、吸入・吐出をし、ウォートを回転させる、スーパーインマージョン専用仕様の物です。

PS
気温も水温も高いこの季節、チラーは、"コイル型"より、"蚊取り線香型" の方が良い様です。 やっぱり、ニッポンの夏は、金鳥の夏でした・・・

神奈川県 吉川様 より投稿いただきました。


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