hop 専用道具不要、初めてのかたでも確実に仕込めます。 hop

アドバンストブルーイングのビールキットには、ビールの味を良くするための数多くの具体的ノウハウを随所に盛り込んだ、チェックボックス式の詳しいレシピノート(仕込みかた説明書)が付いています。
プロと同等の「中級」、「上級」仕込みでありながら、初めてのかたでも失敗なく造ることができます。

pin仕込みに必要な道具について
pin:仕込み量、仕込み方法によって大きさが異なります。
pin発酵容器:仕込量の1.2倍以上の容量(例えば5リットル仕込みなら6リットル以上)の容器が必要です。梅酒ビン、飲料用ポリタンク、タッパー容器などが使えます。
pinペットボトル:できたビールをペットボトルに詰めます。炭酸飲料用のペットボトルが仕込量分(例えば5リットル仕込みなら500mlペットボトルで10本)必要です。
pin台所用ざる:パーシャルマッシング仕込みの場合のみ必要です。仕込み量によって必要なサイズが異なります。
pinロイタータンフルマッシング仕込み場合のみ必要です。簡単に自作できます。詳しくはこちらをご覧ください。
pin他に必要なもの:棒温度計、おたま、ビニールチューブ(ビールの移し替えに使用)、台所用塩素系漂白剤(容器、器具の殺菌に使用)、台所用ラップ。
(→詳しくはこちらをご覧ください)

pin仕込み方法概略のご紹介(詳しくはキット付属のレシピノートをご覧ください)


 1.「エキス&スペシャルモルト」仕込みの場合
仕込み(4.イースト投入まで)にかかる時間は、およそ3時間(5リットル仕込みの場合)〜3.5時間(19リットル仕込みの場合)です。

pinスペシャルモルトの成分抽出
  1. サラシ布(キットに添付しています)に包んだスペシャルモルトを水を入れた鍋に入れ、沸騰直前まで加熱し火を止めます。鍋に蓋をしてそのまま45分放置します。
  2. スペシャルモルトを鍋から取り出し、捨てます。
pinモルトエキス、ホップを加えて煮込む
  1. 鍋にモルトエキスを加え、ホップを加えながら45分間煮込みます。
pin鍋を冷やし、イーストを投入する
  1. 煮込みが終了したら鍋に蓋をし、鍋ごと水に浸けて冷やします。20〜30℃まで冷えたら液体(wort=ウォート)を発酵容器に移し替え、水を加えて濃度を調整、イーストを投入します。ここまでで初日の仕込みは終了です。
    エールの場合、18℃以上、ラガーでは13℃以上の場所に発酵容器を置いてください。
    (→発酵温度に関する詳しい説明はこちらをご覧ください)
pin主発酵、後発酵(一次発酵、二次発酵)
  1. イースト投入から6〜36時間で発酵が始まります。イーストが糖分をアルコールと炭酸ガスに分解するため、炭酸ガスの泡が大量に発生します。主発酵は2〜10日間で終了します。
  2. さらに2〜5日間そのまま放置し微弱な発酵を継続させます(後発酵)。酵母が沈殿し、ダイアセチル他のオフフレイバー(不快臭)も減少します。
pinビン詰め〜カーボネーション(炭酸入れ=瓶内発酵)
  1. 鍋にビール1リットルあたり6.9グラムの白砂糖やグラニュー糖(プライミングシュガーと呼ぶ)とビール1リットルあたり約12ccの水(ビール5リットルの場合は砂糖34.5グラムと水約60cc)を入れ、殺菌を兼ね10分間煮溶かします。
  2. 少し冷まし、発酵が終了した発酵容器のビール中に静かに注ぎ入れ、静かに(味の劣化の原因となる酸素の混入を防ぎ、沈殿した澱を巻き上げないように)攪拌します。
  3. ビニールチューブを使い、10.の発酵容器からペットボトルにビールを移し、蓋をします。
  4. ペットボトルを室温(15℃、できれば18℃以上、)で約2週間保存します。ボトル内で発酵が続き、新たに発生した炭酸がビールに溶け込みます。
pin完成
  • 瓶詰めからおよそ2週間で飲めるようになります(瓶内酵母の数や活性度、温度によっては1ヶ月程度かかる場合もあります)。

 2.「パーシャルマッシング」、「フルマッシング」仕込みの場合
仕込み(6.イースト投入まで)にかかる時間は、およそ4.5時間(5リットル仕込みの場合)〜6時間(19リットル仕込みの場合)です。

pinマッシング(糖化:麦芽中のデンプンを麦芽に含まれる糖化酵素の働きで糖分に分解する)
  1. 鍋(小)に水を入れ加熱、74℃になったら麦芽を加え、かき混ぜます。温度は68℃前後まで下がります。
  2. 温度を66〜70℃に調整し、この温度を1時間保った後、温度を76℃まで上げます。
    ・仕込量が5リットルのパーシャルマッシングではマッシングする量が少ないため、適正温度を長時間保つことが難しい場合があります。1)鍋を湯煎にする、2)レンジの"ごとく"を2段にし火から鍋を遠ざける、3)保温中に鍋を湯に浸けておく、等の工夫で楽に温度を保つことができます。
  3. ざるを鍋(大)の上に置き、鍋(小)の中身をざるにあけ、液体を回収します。さらにざるに残った麦芽滓を再び鍋(小)に戻し、新たに水or湯を加え75℃まで加熱します。
    ・フルマッシング仕込みの場合はざるの代わりにロイタータンと呼ばれる器具を用い、効率を上げます。ロイタータンは簡単に自作できます。
  4. 再度ざるを、3.の液体が入ったままの鍋(大)の上に置き、鍋(小)の中身をざるにあけ、液体を回収します。麦芽滓は捨てます。
pinモルトエキス、ホップを加えて煮込む
  1. 回収した液体にモルトエキスを加えます(フルマッシング仕込みではモルトエキスを加える工程のみありません、他は共通です)。
    ホップを加えながらおよそ1時間煮込みます。
pin鍋を冷やし、イーストを投入する
  1. 煮込みが終了したら鍋に蓋をし、鍋ごと水に浸けて冷やします。20〜30℃まで冷えたら液体(wort=ウォート)を発酵容器に移し替え、水を加えて濃度を調整、イーストを投入します。
    ここまでで初日の仕込みは終了です。
    エールの場合、18℃以上、ラガーでは13℃以上の場所に発酵容器を置いてください。
    (→発酵温度に関する詳しい説明はこちらをご覧ください)
pin主発酵、後発酵(一次発酵、二次発酵)
  1. イースト投入から6〜36時間で発酵が始まります。イーストが糖分をアルコールと炭酸ガスに分解するため、炭酸ガスの泡が大量に発生します。主次発酵は2〜14日間で終了します。
  2. さらに2〜5日間そのまま放置し微弱な発酵を継続させます(後発酵)。酵母が沈殿し、ダイアセチル他のオフフレイバー(不快臭)も減少します。
pinビン詰め〜カーボネーション(炭酸入れ=瓶内発酵)
  1. 鍋にビール1リットルあたり6.9グラムの白砂糖やグラニュー糖(プライミングシュガーと呼ぶ)とビール1リットルあたり約12ccの水(ビール5リットルの場合は砂糖34.5グラムと水約60cc)を入れ、殺菌を兼ね10分間煮溶かします。
  2. 少し冷まし、発酵が終了した発酵容器のビール中に静かに注ぎ入れ、静かに(味の劣化の原因となる酸素の混入を防ぎ、沈殿した澱を巻き上げないように)攪拌します。
  3. ビニールチューブを使い、10.の発酵容器からペットボトルにビールを移し、蓋をします。
  4. ペットボトルを室温(15℃、できれば18℃以上、)で約2週間保存します。ボトル内で発酵が続き、新たに発生した炭酸がビールに溶け込みます。
pin完成
  • 瓶詰めからおよそ2週間で飲めるようになります(瓶内酵母の数や活性度、温度によっては1ヶ月程度かかる場合もあります)。


pin手造りビールの飲み頃について
瓶詰め後、ビールは味・香りが日毎に変化していきます。例えばホップやスパイスの香りは時間と共に減少していきますが熟成香(まろやかさ)は増加します。これら味の変化を自由に味わえることも手造りビールの楽しみの一つです。

飲み頃はレシピ(材料の配合)、仕込みや保存環境の優劣、さらには好みによっても異なるため一概には言えません。あえて目安を挙げれば次のとおりです。
  • 一般的なタイプのビール・・・瓶詰め後1ヶ月以降 3ヶ月くらいまで(条件によっては1年以上のビールでも十分愉しむことができます)
  • ヴァイツェン等、小麦系のビールやドライホップ・スパイスを加えたレシピ・・・瓶詰め後3週間以降 2ヶ月まで。2ヶ月以降は特徴となる香味成分が減少します。逆にスパイス香が強すぎたビールを2ヶ月以上熟成させることで適当な香りにすることもできます。
  • 高度数のビール・・・瓶詰め後6ヶ月以降 1年くらいまで(条件によっては3年以上)


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