真夏のビールの仕込み方を、、、。

暑い日が続きます。いかがお過ごしでしょうか。
「夏でもビールを仕込めますか?」
「何度までなら仕込めますか?」
「夏に美味しく仕込む方法はありますか?」
との質問をよくいただきますので、
夏の仕込みをまとめてみました。
温度が高いと
発酵中に雑な、華やかなフレイバーが多く生成されます。
また、ビール自体の保存性も悪くなります。
温度は低いにこしたことはありませんが、
では何度以上ではだめか、は一概には言えません。
レシピによっても変わります。
一般的に、ホップが強いレシピ、度数が高いレシピ、色が濃いレシピは、
温度が高くても大丈夫です。
ホップには強い防腐作用があって、大量に入れると高温時の保存性が
大きく向上しますし、上記のようなレシピでは、仮に雑なフレイバーが
生成されてもあまり目立ちません。
ただ前述のとおり、少しでも温度を下げた方が、
より美味しいビールになることは確かです。
発酵が最も盛んな1、2日だけでも温度を下げる工夫をすると
より美味しく仕込めます。
*普通の(バケツ型やPETボトル型の)発酵容器の場合
たらい等の浅い容器(写真は植木鉢のお皿です)に発酵容器を置いて、
水をはります。
発酵容器には大きめのタオルやTシャツを被せます。
水道の蛇口から水を少しずつ流します。
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水道水の低い温度と、気化熱を利用して温度を下げる方法です。
風通しがよいほうが、より温度が下がります。
なお、シールタイプの温度計は長時間水に浸かると
温度表示しなくなります。
直接水がかからないようご注意ください。
*初回お試しセットの、ポリ袋で発酵させる場合
バケツ等の容器に、発酵中のビールが入ったポリ袋を入れ、
容器の中に水を入れます。
水を少しずつ流して容器外に溢れさせます。
写真では、シャワーヘッドを容器の下まで差し込んで、
水を流しています。
(写真ではわかりやすいように勢いよく流していますが
ちょろちょろ程度の水量で大丈夫です)
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これらの方法で
外気温度31℃の時に、
(発酵によって熱が発生する)発酵最盛期は26℃、
発酵後半は25℃をキープできています。
(水道水の温度によっても変わります)
水を循環させず、氷を入れてもよいです。
ぜひお試しください。
また、ポリ袋で発酵させる場合、
夏の仕込みで温度を下げる際に、とても融通が利きます。
クーラーボックスに氷水を入れて、
この中で発酵させるとさらに温度を下げることが出来ます。
テーマから少し外れますが、さらに発展して、
発酵終了後、氷を多く入れて5℃くらいまで冷やすとイーストの
沈殿が促進されます。沈殿したイースト(澱)を除けて
ボトリング容器に移し替えて瓶詰めします。
見た目もフレイバーもクリアな、上質のビールになります。
こちらもぜひお試し下さい。
さらに、サーモスタットを使うと夏でも手軽にラガーが仕込めます。
サーモスタットを使った仕込みは、後日ご紹介いたします。
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